華やかな衣装を身にまとい、カメラの前でポーズをとる。そんな「モデル」という仕事に憧れを抱く人は多いですよね。
でも、いざ目指そうと思ったとき、自分がどのジャンルのモデルに向いているのか、具体的にイメージできていますか?
実はモデルの世界は非常に細分化されており、求められる資質や活動内容は全く異なります。
漠然と有名になりたいと考えるよりも、自分の強みを活かせるフィールドを知ることが、夢への近道になります。
今回は、代表的な3つのモデルタイプと、それぞれの特徴について解説します。
ファッションモデル
私たちが書店やコンビニで最も目にするのが、このタイプです。
ファッション雑誌やWEBメディア、ブランドのカタログなどで、洋服やメイクの魅力を伝えます。
活動内容
雑誌の専属モデルや読者モデル、ECサイトの着用モデルなどが挙げられます。
求められること
もちろんスタイルも大切ですが、それ以上に「読者が真似したくなるような親近感」や「表情の豊かさ」が重視されます。洋服をただ着るだけでなく、その服を着て過ごす楽しいライフスタイルを想像させるような表現力が求められます。
特徴
身長制限が比較的緩やかな場合もあり、個性やキャラクターが愛される要素になります。
ランウェイモデル
パリコレや東京コレクションなど、ファッションショーの花道を歩くモデルです。デザイナーが作った作品を、最も美しい状態で見せるためのプロフェッショナルです。
活動内容
ファッションショーへの出演、ハイブランドのルックブック撮影などです。
求められること
何よりも「規格外のスタイル」です。一般的に175cm以上の高身長で、手足の長さ、顔の小ささなど、骨格の美しさが必須条件となります。
特徴
モデル自身の個性よりも服が主役です。無機質でクールなウォーキングや、服を美しくなびかせる技術が求められる、非常にストイックな世界です。
パーツモデル
全身ではなく、手、脚、髪、目、唇など、特定の身体のパーツだけを専門にするモデルです。
活動内容
指輪や時計のCMをはじめ、ストッキングのパッケージやシャンプーのCMで、パーツモデルが活躍します。
求められること
その部位が完璧であることです。手であれば、指の長さや形はもちろん、シミや傷、ささくれ一つない白く美しい肌が求められます。
特徴
日常生活でのケアが凄まじく大変です。
手タレの方は夏でも手袋をし、重い荷物は持たず、料理もしないという徹底した管理を行っています。顔が出ないぶん、息の長い活動ができるのも特徴です。
合格率を上げるためのオーディション対策
どのモデルを目指すにしても、事務所に所属するためのオーディションや、仕事を取るためのキャスティング選考は避けて通れません。審査員が見ているポイントを抑えておきましょう。
宣材写真は盛らない&隠さない
応募写真で加工アプリを使って目を大きくしたり、体型を修正したりするのは絶対にNGです。審査員が見たいのは「素材そのもの」です。
メイクはナチュラルに、服装は体のラインがはっきり分かるシンプルなTシャツとショートパンツなどを選びましょう。
背景がごちゃごちゃしていない場所で、自然光の下で撮るのがベストです。
自己PRは未来の可能性を見せる
趣味はカフェ巡りといった普通の自己紹介だけでは印象に残りません。
どのようなモデルになりたいか、自分の強みなど、熱意とプロ意識の片鱗を感じさせることが大切です。
「肌の白さには自信があります」「毎日鏡の前でポージング練習をしています」など、具体的な内容を伝えましょう。
会った瞬間の清潔感とマナー
モデルは現場で多くのスタッフと一緒に物作りをします。
そのため、「この子と一緒に仕事がしたい」と思われるような愛嬌や、挨拶ができるといった基本的なマナーが非常に厳しく見られます。
オーディション会場に入った瞬間の挨拶、姿勢、そして清潔感。これらを意識するだけで、あなたの印象はグッと良くなりますよ。
モデルへの道は決して楽ではありませんが、自分磨きがそのまま仕事につながる素晴らしい職業です。
まずは自分がどのタイプを目指すのか、鏡を見ながら研究することから始めてみませんか。
